美保関(みほせき)
ご存じですか?
鳥取県にある境港の湾向こうにあたる地域になります。湾向こうですが、島根県です。
何の気なしに行ったらすごく魅力的な場所でした。
私は旅が好きですが、移動時間が長いのがあまり好きではありません。
暴れん坊な二人のメーンなチルドレンは長時間移動というものが非常に苦手です。我慢の限界は30分です。長男5歳は割と5歳なりに話が分かるようになってきましたが2歳児男子、まだまだ話聞く耳持ちません。
2歳児が我慢できなくなると、つられて5歳児もぎゃーぎゃー言い出します。子どもたちが乗っている後部座席から前の座席を蹴りまくり、殴り合いの喧嘩、口でぶーぶー唾をまき散らし、父母への罵声、大声で不満を言う「あきーたーー」「ぐおーーー」「うぎゃーーー」
そして、母、キレる。
なんだ、ただの地獄絵図ではないか。
そういった環境にあるので、子どもも大人もストレスを最小限に旅を楽しみたいとなると、移動は素早く、車というプライベート空間を使い、且つ自宅のある広島から車でひょひょいのひょいと行けるところに行きたいのです。
もちろん、距離があっても行きたいところもありますし、実際遠くへ行くこともあるのですが、それはそれなりの覚悟を持って行くので、かなりの計画性を持って周到な準備をしていくことになります。お金も手間もかかるというわけです。
いかに在住地から近くて魅力的なところを見つけ、気軽に行くことができるかということに力を注いでいる今日この頃でございます。
そんなわけでうしの持つ条件に合った「美保関」をピックアップ。
興味を持っていただければ幸いです。
今回は姉の家族(姉、義兄、姪っ子小2、姪っ子3才)と
ウシの家族(ウシ、五枚刃(夫)、長男4才、次男2才)でレッツトリップしました。
※夏の話です。ええ、すんごい、フレッシュさがないのよ。ごめんあそばせ。
美保関の場所
島根県松江市美保関町。境港から橋で繋がっており、車で30分もしないうちに、美保関町まで行けます。昔は朝鮮半島との交易や海上交通の要所として栄えたそうです。地理的にリアス式海岸になっており、釣り場として有名。
第一印象としては「廃れてるなぁ」という感じでした。
止めてしまった旅館もあるし、観光客もすごく少ない。
しかし、そんなことはなかった。なにも廃れてない。
確かに、観光地としての最盛期というのはもうちょっと違った様相だったのでしょうが
美保関が本来持っている魅力というものは、そう変わってないのだと思います。
歴史と自然と信仰と人間が、丁寧に折り重なり暮らしており、居心地の良さとじんわりと心が緩くなるような空気感に感動しました。
滞在時間は1泊だけだったので長くはなかったのですが、そういった色なことを感じることができました。
美保関の魅力①
美保神社
ここは、あれを感じます。あれ。いわゆる、パワースポット的なあれ。手入れがきちんとされており、歴史と信仰が生きている、神社です。気持ちが静まるような神社です。
えびす様とミホツヒメノミコト(日本書紀における大国主神の妻)を祀っている神社です。
えびす様は海上安全、大漁、商売繁昌、歌舞音曲(音楽)、学業の守護神として、ミホツヒメノミコトは五穀豊穣や夫婦和合、安産、子孫繁栄、歌舞音曲(音楽)の守護神として信仰をされています。
ここではほぼ毎朝、巫女さんによる神事が行われ、美しい舞を見ることができます。
年間を通じて様々な神事がされているようですので、別の機会に行ってみたいものです。
あと、御朱印帳のデザインが好みすぎて買ってしまいました。いままで、手を出していなかったのですが、神様スタンプラリーを始めてしまいました。
帰る際、漁師の一団と思しき筋骨隆々な集団が祝詞をあげてもらいに来ており、海と生きる人々の営みを感じることができました。
美保関の魅力②
美保関灯台
実に爽快です。白い灯台青い空、雄大な日本海の向こうに隠岐がチラ見え。
瀬戸内海育ちとしては、外海に繋がっている海をなかなか拝めないので、その解放感にうっとり。
灯台の建物の中には、休憩するところ?、お土産屋さん、レストランがありました。
お昼に行ったこともあり、レストランでランチタイム。
イカメシラブなウシはそれを食べました。
ぼちぼち・・ぼちぼちうまい。中でも、しおから・・なんかのしおから?がすごい美味しかったです。お土産に買っていこうとしたら売れ切れで残念。ブログに書きたいと思いながらも、まったくもって名前を忘れてしまう、だめなウシ。あかん。すみません。※さばの塩辛ではない。
息子はカレーを頼んだのですが、「カレーからいー」と言っていました。ちょっと大人向けだったようです。※残したので五枚刃(夫)がぺろりといただきました。
今回は、お昼の時間を少し散策できただけでしたが、この灯台からは7月~8月の間、いさり火が見ることができます。
いさり火まったくもって見たことなかったので、ぜひ見たかったのですが、なんせ、前日に台風が来た関係で、漁は行われず、見ることはできませんでした。残念。
美保関の魅力③
青石畳通り
港町の石畳の通りです。
ノスタルジックで、しかも人も少ないので、最高に気分を満喫できます。
旅館で浴衣に着替えて、散歩などすると、更に雰囲気があります。
ライトアップされるときもあり、想像するに、とってもほっこりできる空間になるのではないでしょうか。
インスタ映えしそう。
あと、時々、ネコに会えます。港町には大体いる。あい、らぶ、にゃーん。
美保関の魅力④
美保館
美保館という旅館に一泊しました。
思いつきで行った美保関。そのため、とりあえず素泊まりにしてしまったのですが、なんだかとってもご飯が美味しそうな雰囲気を後から知る。もったいないことした。夕食付にすればよかった。
旅館の方に聞いて、境港近くの回転寿司に行ったら、美味しかった。
接客が無愛想だったけど、とっても美味しかった。
回転寿司の良しあしは、魚の美味しさもあるけど、シャリの美味しさにもかなり左右されると思う。
この旅館WEBサイトは本館のイメージで構成されていますが、
私の泊まったところは新館。
本館の老舗の旅館風の趣はなく、ぶっちゃけて言いますと、ボロい。
素泊まりだったらめちゃ安だったので、全然かまいません。
掃除などの手入れはばっちりされていますし、別段、不便はない。
■釣り具貸してくれる※無料
旅館の目の前が漁港。ちっさなお魚が肉眼でも見える。こども喜ぶ。
■浴衣選びたい放題※無料
いろんな柄の浴衣が用意されている。子供用や赤ちゃん用もあった。
■展望浴場
7回には展望大浴場。大山と日本海が目の前に広がる。24時間営業。
■プレイルーム
浴場のすぐ横にある。子連れの男女家族の待ち合わせも苦にならない、ヘブン。
■旅館の方々
やさしい。
美保館のお風呂、本当に気に入りました。
NOT温泉。お風呂です。
ここのお風呂。最高ですよ。最高。
まず、24時間入れるし、近くに子どもが遊べる、多目的室のようなものもある。
おもちゃも置いてあるし、子ども横目にビールを風呂上りに飲んだりできる。ビール旨い。
夜は、月と海と大山。ずっと眺めていたい。
そして、夜明けである。明け風呂。
子どもと夫がスヤスヤな早朝、夜明けの時間にお風呂に入る。
姉の方がこっそり、先に来ていてた。さすが姉妹。行動が似ている。
日本海を望み、オレンジ色の朝日をいただく。ずっと入っていたい。
まったり。最高の時間。贅沢やんな~。
うっすい温泉より、何かしらの効果が私にはあったように感じるくらい。気に入りました。
窓ガラスがもうすこーし綺麗ならよいのですが、7階のガラスなど気軽に掃除できるもんじゃありませんものね。
美保館、また泊まりたい。
朝食付きだと本館で頂けるそうなんですが
本館の繊細で美しい何かを子どもらが破壊してしまう恐怖には勝てないので
そういう心配のない方は、ぜひ朝食などご利用されてはいかがでしょうか。
美保関の魅力⑤
また、来たくなる
朝歩きが素敵でした。
早朝に子どもと夫がスヤスヤしている隙に姉と散歩する。
大人だけでフラフラするのは色んな景色を余裕をもって見ることができるので
いつもと違うワクワクが爆発します。
他にもいろいろ行ってみたかったのですが
また来てみたいと思わせる、狭い土地ながらも奥行のある魅力ではないでしょうか。
美保関本当におすすめです。
>>>>>>>>>>>>>>>松江観光協会 美保関町観光サイトへのリンク