絵本レビュー【金曜日の砂糖ちゃん】酒井駒子さんの本

こんにちは、うしです。
酒井駒子さんの絵が好きです。

「よるくま」や「ビロードのうさぎ」などが有名な絵本作家さんです。

はじめて酒井駒子さんの絵に出合ったのは、だいぶ前、大学生とかその辺だったかと思うのですが、その当時、小川未明の作品に溺れていたとき「赤い蝋燭と人魚」の表紙を描いてらしてそれで知った次第です。

酒井駒子さんとは

酒井 駒子(さかい こまこ、1966年 – )は、日本の絵本作家兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部油絵科卒業。和物テキスタイルのデザイナーを経て講談社絵本新人賞で佳作を受賞。1998年『リコちゃんのおうち』で絵本作家としてデビュー[1]。第3作『ぼく おかあさんのこと…』から黒を下地にした印象的な画風になり、どこか憂いを帯びた幼い子供や動物の絵で人気を得るようになる。2004年、『きつねのかみさま』(あまんきみこ文)で第9回日本絵本賞、2009年、『くまとやまねこ』(湯本香樹実文)で第40回講談社出版文化賞受賞。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「金曜日の砂糖ちゃん」

子供向けとは言えない気がするのですが『金曜日の砂糖ちゃん』
すごく好きな作品です。詩的な感じの絵本です。
3つの作品が入った一冊です。

「金曜日の砂糖ちゃん」
「草のオルガン」
「夜と夜のあいだに」

絵柄かわいいのに、どこかにざわつく魅力があるのです。
絵が生きているような。高温ではなく、かといって、冷たいわけではない。
生き物の中に静かに流れる、やや暖かい川を感じるような気にさせる。

こどもが出てくるのですが、そのフォルムが最高にかわいい、美しい。

そんな酒井駒子さんの本。

話自体も、好きなんですよ。
「よるくま」にでてくるセリフ『たすけて ながれぼし』で胸にドンっと流れ星が落ちてきた感じがした時とはまた違い、「金曜日の砂糖ちゃん」は全般時に、バックミュージックがない感じ、草のカサカサいう音、虫の歩く音、鳥の羽ばたきの音、こどもの足音がこそこそと耳のあたりに聞こえてくる感じがします。

浮世を少し離れたところで呼吸したいなという時に、酒井駒子さんの本を読みます。
見かけたらぜひ、手に取って見てみてください。